メディカルコラム
お薬ノート:カフェイン
- #カフェイン
- #過剰摂取
- #風邪薬
- #食事制限
カフェインについて知っていますか?
カフェインは、眠気、倦怠感や頭痛の軽減、血管拡張作用などを持ち、市販の総合感冒薬(風邪薬)や解熱鎮痛薬、酔い止めなどにも配合されているものがあります。
カフェインの効果は、アデノシン受容体の拮抗作用によるものです。アデノシンは鎮静作用を持っていますが、その受容体にカフェインが結合することで作用を遮断し、結果として体を興奮させているのです。
カフェインは、このような薬理作用をもつため過剰に摂取すると、中枢神経系が過剰に刺激され、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こることがあり、消化器官の刺激により、下痢や吐き気をもたらすこともあります。
カフェインを多く含む食品
薬品以外で、カフェインを多く含む食品と言えば、コーヒーのイメージが強いと思います。100ml当たりのカフェイン濃度は、コーヒー60㎎、玉露160㎎、紅茶30㎎、煎茶20㎎、ウーロン茶20㎎、エナジードリンクは32〜300㎎です。眠気覚ましや気分転換で日常的に摂取するカフェインですが、エナジードリンクは商品によって含まれる量が大きく異なるため、適切な摂取量の注意が必要です。
(薬剤科 山本 直子)