メディカルコラム
甲状腺の病気の違い 橋本病とバセドウ病
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橋本病もバセドウ病も、甲状腺を標的にする自己免疫反応で起こります。
バセドウ病は甲状腺機能亢進症となる病気であり、逆に、橋本病は甲状腺機能低下症となる病気です。
橋本病の主な自覚症状
- 首の腫れ(首が太くなる、服装によって首元がキツく感じる)
- 寒がり、冷え症になる
- 体重が増える
- 顔や手足がむくむ
- 疲れやすくなる
- 眠気に襲われる
- 声がれやのどの違和感を感じる
- 無気力・集中力がなくなる
- 毛が抜ける
- 乾燥しやすい
- 貧血を起こす
- 便秘になりやすい
- 月経不順になる
- 血中コレステロール値が上昇する
- 肝機能(AST/ALT)の値が上昇する
- 筋肉・脳の機能(CK)の値が上昇する
バセドウ病の主な自覚症状
- 暑がりになる
- 多汗になる(発汗過多)
- 体温が上がる
- 食欲が亢進する(食べる量が増える)
- 体重が減る(たくさん食べているのに体重が増えない)
- 脈が速くなる
- 脈が飛ぶ(不整脈)
- 動悸・息切れがする
- 手・指先がふるえる
- 落ち着きがなくなる
- イライラしやすくなる
- 疲れやすくなる
- 不眠になる
- 下痢や軟便になりやすい
- 目(眼球)が出てくる
- まぶたが腫れる、目が充血する
- 首が腫れる
- 月経不順になる(月経が少なくなることが多い)
- (小児の場合)学力が低下する
- (小児の場合)身長が急に伸びる
甲状腺の腫れに見られる違い
①びまん性甲状腺腫大
甲状腺が全体的に腫大している
例:バセドウ病、橋本病など
②甲状腺炎
甲状腺が部分的に腫大している
例:亜急性甲状腺炎
③甲状腺腫瘍
甲状腺内に腫瘍(しこり)ができる
例:腺腫様甲状腺腫 など