メディカルコラム

バセドウ病治療前に抜歯はできる?知っておきたいリスクと注意点を隈病院の医師が解説

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A. やむを得ない場合以外は避けましょう

一般的に、バセドウ病の治療前あるいは再燃時などで甲状腺ホルモンが高い状態での抜歯はお勧めできません。

甲状腺機能コントロール不良なときに抜歯などの強いストレスが加わると、甲状腺クリーゼという命に関わる病状の悪化を引き起こすことがあります。さらに、止血などの効果のあるアドレナリンの配合された麻酔薬は動悸などの症状を増悪させるため用いづらいです。すると、血が止まりにくくなったり、痛みが強まったりするなどの症状が出てしまうかもしれません。

したがって、緊急性がない場合は、甲状腺ホルモン(特にFT3)の正常化を待つのが安全です。ただし、膿が溜まって高熱が出ている、顎の骨の中まで感染が及ぶ恐れがあるなどの理由で、どうしても緊急に抜歯が必要なときは、短期間にホルモンを下げる薬を使ったり、他施設を紹介したりする場合もありますので、主治医にご相談ください。

(内科 髙坂 和芳)

本記事は、隈病院の医師が監修しています。医師のご紹介はこちら

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