メディカルコラム

【お薬ノート】睡眠薬の種類や注意点|隈病院 薬剤師が解説

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薬剤の使い分け

この複雑な現代社会においてストレスを多く抱え、不眠で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

不眠は若年層に多く見られる入眠障害、中〜高齢者に多いと言われる早朝覚醒や中途覚醒、熟眠障害の4つのタイプがあります。
治療に使われる薬剤は、各々の作用時間や特徴が異なるため、不眠症のタイプや生活スタイル、副作用などに応じて使い分けるのが一般的です。

薬の種類

● ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬
抗不安、抗痙攣、沈静、催眠の4つの主な臨床作用をもつ

● 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
BZ系睡眠薬類似の作用を認め、相対的に筋弛緩作用が弱い

● メラトニン受容体作動薬
睡眠に深く関わるホルモン、メラトニンの受容体に作用し、自然に近い生理的睡眠を誘導する

● オレキシン受容体拮抗薬
脳を覚醒へと促すオレキシンの受容体を阻害する

睡眠薬服用時の注意点

アルコールと併用しない、医師の指示を守り自己判断で増減したり他人とやりとりしない、服用後はすぐに床に入るなどの点に注意しましょう。

快適な睡眠をとれるよう、まずはおやすみ前にリラックスできる工夫(スマホのブルーライトを見ないなど)をしましょう。それでも眠れないような時は専門の医師に相談しましょう。

(薬剤科 樫本 千里)

本記事は、隈病院の薬剤師が監修しています。

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