メディカルコラム

良性のしこりでも手術しないといけないことがありますか?

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A. 手術が必要な場合もあります

隈病院で手術する病気の半分程度は、良性のしこりです。

1.悪性腫瘍が疑われる場合
2.見た目が悪いほど大きくなっている場合
3.急激に大きくなる場合
4.圧迫感・食事の引っ掛かりや息苦しさなどの症状がある場合
5.胸の中に向けて発育している場合

などは、手術が必要です。

診察や検査結果で悪性の可能性を判断しますが、大きさだけでは診断はできません。
しこりがおおよそ3cmを越えると、飲み込むときに動くのが見え、さらに大きくなると、一見してしこりが分かるようになります。

急に大きくなるとはっきりわかりますが、普通しこりはゆっくり大きくなるので症状も出にくく、両手を上に挙げたときや上を向いて寝たときに症状に気付くことがあります。

稀にしこりが胸の中に落ち込むことがあり、心臓に近い位置で大きな血管を押さえてしまうので注意が必要です。

(隈病院外科 小野田 尚佳)

本記事は、隈病院の医師が監修しています。

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